音楽家外来
岡崎賢(おかざきけん) 教授?講座主任
- 卒業年と卒業大学
- 1993年 九州大学
- 専門医などの資格
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- 日本専門医機構認定 整形外科専門医
- 日本整形外科学会認定スポーツ医
- 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
- 日本リウマチ学会指導医?専門医
- 日本膝?関節鏡?スポーツ整形外科学会関節鏡技術認定医
- 厚生労働大臣認定外国人医師臨床修練指導医
- 日本人工関節学会認定医
- 専門領域と主な術式
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- 膝関節外科(人工膝関節置換術、膝周囲骨切り術、関節鏡下靱帯再建術など)
- ひとこと
- 整形外科は、患者さんの日々の生活における痛みや不自由を取り除くために、各分野における最新の治療法を研鑽し、提供しています。膝関節外科においては、患者さんの病態とニーズによって、人工関節置換術や骨切り術などから、その患者さんに最適と思われる方法を選択しています。スポーツなどによる靱帯?半月?軟骨損傷には、関節鏡下手術によって、ケガする前のスポーツレベルに早く復帰できるように努めています。
秋元理多(あきもとりた)
- 卒業年と卒業大学
- 2014年 東京女子医科大学卒
- 専門医などの資格
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- 日本整形外科学会専門医
- 専門領域と主な術式
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- 手外科
- ひとこと
- 患者さんの困っていること、訴えに対しより良い治療を行えるよう日々研鑽を積んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
診療概要
音楽家は楽器演奏においてきわめて特殊で精緻な身体運動を強いられ、その結果通常の人では考えられない軽い症状でも演奏に重大な支障をきたします。
音楽家外来は東京女子医科大学附属青山病院でわが国最初の音楽家のための専門外来として始まりました。その後同大学附属成人医学センターを経て、当院で、演奏家のための幅広い専門外来として新たなスタートをきっています。
練習を休まずに治療する原則
音楽家外来の最大の特徴は、「練習を休まずに治療する」ことを原則としていることです。楽器演奏には究極の巧みさを求められるため、音楽家は演奏テクニック維持のために毎日の練習を欠かすことができません。特に弾きすぎによるオーバーユース障害は、休めば症状が良くなるかもしれませんが、練習を再開して再発すれば休んだ意味がなくなってしまいます。骨折でギプス固定を要した場合は反対側の健康な手の練習に集中させるなど、毎日の練習を休まずに治療することを第一の原則にしています。
音楽家の体の障害には疾病や外傷によるものと、弾きすぎによるオーバーユース障害とに大別されます。
音楽家のオーバーユース障害
楽器には鍵盤楽器?管楽器?弦楽器?打楽器があり、各々の種類によって操作方法が異なります。しかし演奏によって酷使される身体部位には共通点があり、多くは上肢に集中しています。
音楽家のオーバーユース障害でもっとも多いのが腱鞘炎で30%を占め、次いで筋肉が骨に付着する部分の付着部炎25%、筋肉痛15%、神経障害15%、関節痛10%が続きます。いずれも手術をせずに、保存的に治療することを原則としています。
神経障害で問題になるのがフォーカル?ジストニアで、これは演奏動作で特定の指が無意識に巻き込んだり、伸びきったりする特殊な疾患です。現在治療法は確立されていませんが、当外来では楽器を使ったリハビリテーションを中心に取り組んでいます。
疾病や外傷による障害
音楽家の疾病でもっとも問題になるのは、加齢による疾患です。手指の変形性関節症で代表的なものがへバーデン結節ですが、母指CM関節症や五十肩も演奏動作に大きな支障をもたらします。また最近は演奏家の腰痛や肩こりも問題になっており、骨粗鬆症の治療を受ける音楽家も珍しくありません。
加齢疾患以外で問題になるのは膠原病です。これは音楽家に女性が多いことと関連しますが、膠原病のなかでも代表的な関節リウマチは近年、薬物治療の急速な進歩によって、多くの音楽家が問題なく演奏できるようになりました。