© Intuitive Surgical, Inc.
「ダビンチ」は最先端の技術を駆使した手術支援ロボットです。
1990年代に米国で開発され、1999年から医療機器として販売。世界で年間652,000例(※1)の臨床実績を持ち、国内でも積極的な導入が進んでいます。
「ダビンチ」手術では、患者さんの体に1~2cmの小さな穴を数カ所開け、そこへロボットアームや内視鏡を挿入します。術者は、患者に触れずに、離れたところで3Dモニター画面を見ながらハンドルやフットペダルを操作。その手足の動きがロボットに正確に伝わり、アームや内視鏡が連動します。
※1:2015年度の全世界症例数総計 インテュイティブサージカル合同会社 調べ
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「ダビンチ」手術は、鏡視下手術(腹腔鏡下手術や胸腔鏡下手術)とロボット機能の長所を併せ持っています。患者さんの身体への負担が減るのはもちろん、広い視野を確保した繊細かつ正確な手術が可能となります。
具体的なメリットとしては、傷口が小さく痕が目立たない、出血量が極端に抑えられる、術後の痛みが少ない、回復が早い、機能が保てる可能性が高い、といった点が挙げられます。
東京女子医科大学では、2011年に「ダビンチ」を導入。
泌尿器科では、前立腺全摘術(前立腺がん)や腎部分切除術(腎臓がん)で使用しています。
特に、腎部分切除術については年間150例以上行っています。
現在、前立腺全摘術のほぼ100%は、「ダビンチ」で行っています。
腎部分切除術に関しては、2018年3月時点で約75%です。ダビンチによる手術数も累計1,000件を超えました。
2018年4月からは膀胱悪性腫瘍手術(膀胱がん)でも使用します。
「ダビンチ」手術は、認定資格を有する熟練した技術を持つ医師によって行われます。
また、東京女子医科大学病院 泌尿器科には指導医も5名在籍しており、後進の育成にも積極的に取り組んでいます。
高木 敏男*(教授?基幹分野長、診療部長)
田邉 一成*(特任教授?腎移植部門長、東京女子医科大学病院 病院長)
近藤 恒徳*(教授)
乾 政志*(教授)
飯塚 淳平*(准教授)
吉田 一彦*(講師、医局長)
羽田 圭佑*(助教)
*:極めて熟練度が高い医師
さらに、東京女子医科大学では2018年4月に「ダビンチ」の最新機種(ダビンチXiサージカルシステム)を導入。現在、計3台を有しています。それにより手術待機時間が短縮され、概ね1カ月以内に手術ができるようになりました。
対応疾患は、前立腺全摘術(前立腺がん)、腎部分切除術(腎臓がん)、膀胱悪性腫瘍手術(膀胱がん:2018年4月より)です。
2018年4月1日から、膀胱悪性腫瘍手術(膀胱がん)に対しても「ダビンチ」手術が保険適用となりました。
これまで、「ダビンチ」が保険適用されていたのは前立腺全摘術(前立腺がん)、腎部分切除術(腎臓がん)のみで、膀胱がんに対しては自費診療でした。
それが、今回の保険適用により、手術?入院費に保険が適用され、患者さんの負担額が大幅に減ります。
2020年度より保険収載されているロボット支援腎盂形成術を開始いたしました。腎盂尿管移行部狭窄症でお悩みの患者様、是非ご相談ください。
「ダビンチ」手術にご興味のある方は、外来受診のうえ、担当の医師にご相談ください。
電話予約センター
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(初診)
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