呼吸リハビリテーション
呼吸とは、生きている間絶え間なく続く営みです。まず息を吐いてから(呼)、息を吸うと(吸)、うまく呼吸できます。呼吸とは、大気中の酸素を受けとり、いらなくなった二酸化炭素(炭酸ガス)を出すことをいいます。
人は、地球上に暮らす多くの生物と同様に、太陽の恵みを受けています。食物(炭水化物、脂肪、たんぱく質、繊維など)という形で太陽のエネルギーを受け取り(食物を食べて)、人は、約60兆個の細胞の中にあるミトコンドリアというエネルギー産生工場で、食物を燃焼(酸素と結合すること、酸化ともいいます。)して、ATPというエネルギーの形に変えてはじめて、太陽のエネルギーを使うことができます。
また人は動物です。動く物ということです。ミトコンドリアという工場を動かして、食物、酸素よりエネルギー取りだし、そのエネルギーを使って動くのです。
生きていくということは、いかに食べるか、いかに呼吸するか、いかに動くか、ということになります。呼吸リハビリテーションでは、患者さんとともにこのことについて考えていきます。