2014年3月
研修医の学会参加
卒後臨床研修センター センター長 萩原誠久
2月22日(土)総合外来センター5階大会議室において、第349回東京女子医科大学学会例会に引き続き、第8回研修医症例報告会が開催され、本院6名、東医療センター6名の初期臨床研修医による発表が行われました。今回も昨年と同様、通常の学会と同じ形式で演題発表に続いて研修医である演者が会場からの質問を受け、自らの考えで対応するスタイルとしました。
今年度のベストプレゼンテーション賞には、「NSIP加療中に自己免疫性肺胞蛋白症が顕在化し胸腔鏡下肺生検にてノカルジア症合併が判明した1例」を発表した佐竹霜一 本院研修医、「非ヘルペス性辺縁系脳炎後短期間に発生した視床下部腫瘍の1例」を発表した稲塚万佑子 東医療センター研修医、「脳卒中様発作にて発症し2年半の経過で中枢神経原発悪性リンパ腫が疑われた1例」を発表した竹田津史野 東医療センター研修医の3名が選ばれました。ベストプレゼンテーション賞は、10名の審査担当者が発表内容とその方法および表現力、スライドの見やすさ、質問への受け答えなどの観点から総合的に評価した結果をもとに選出しています。
3演題ともに病態?発症機序から治療まで詳細に検討された報告であり、英文での症例報告が望まれる内容でした。受賞された3名のみならず、全12演題とも甲乙つけ難い素晴らしいプレゼンテーションで、内容も参加者全員にとって学ぶところが多い症例報告が揃っていたと思われます。平成27年度から導入される新専門医取得条件には幅広い研修歴や研修カリキュラム達成以外に、学会発表や学術誌への掲載も求められるようになっています。今後は、東京女子医科大学学会例会での研究発表や医学雑誌への論文掲載が、専門医取得のためにも大きく貢献することを期待しております。本学会の発表内容の一部は、プロシーディングとして『東京女子医科大学雑誌』にも掲載される予定ですので、是非ご覧ください。 最後に、学会発表の指導、また、発表当日に温かく見守ってくださったすべての指導医、学会室、研修センターの皆様のご尽力に、心より感謝申し上げます。