2015年4月号
平成26年度 臨床研修修了証書授与式
卒後臨床研修センター
3月30日(月)16時から、総合外来センター5階大会議室において、医療練士研修生と初期臨床研修医医科第10期生?歯科第9期生の修了証書授与式が行われました。病院長の挨拶、医療練士制度委員会委員長/卒後臨床研修センター長の挨拶がありました。
今年度の修了生は、医療練士研修生64名、初期研修医医科69名、歯科6名の合計139名となりました。修了生一人ひとりに、本学オリジナルの臨床研修修了証明書と初期研修医には厚生労働省指定の臨床研修修了証が授与され、それぞれ集合写真を撮影して授与式は滞りなく終わりました。
初期研修医の後期研修診療科内訳は、内科系32名、外科系20名(産婦人科3名を含む)、その他17名で、医科54名、歯科6名が本学(関連施設を含む)で後期研修を始める予定です。
なお、平成17年度より、修了式で指導医バッジ授与を行っており、今年度は19名の指導医に授与されました。今回、各診療科指導医の先生方も出席して授与式を盛り上げていただきましてありがとうございました。来年の第11期生の授与式にも多くの指導医のご出席をお待ちしております。
また、平成27年度採用第12期生は59名(本学卒28名、他大学卒31名)です。今後とも、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
初期臨床研修を終えて<修了式挨拶>
臨床研修医第10期生 花岡真知子
日増しに暖かくなり、後輩達の医師国家試験の報告から春の訪れを感じています。
2年前、国家試験を終えて、憧れの「研修医」になるという期待と不安に胸を高鳴らせたことが昨日のことように思い出されます。あっという間に初期研修が終わり、今日の研修修了式を迎えることとなりました。
いろいろな診療科を回り、広い分野について勉強させていただき、学生のときには知り得なかった医師という仕事の大変さとやりがいを体感しました。その中で、仕事や勉強への姿勢、指導の仕方や患者さんへの対応の仕方など、今後の自分にとっての目標となるような先生方と出会うことができ、将来の方向性を定めるためになくてはならない2年間だったと感じています。お世話になった、たくさんの方々への感謝の気持ちと共に、一抹の不安が私の脳裏をよぎりました。
ここでのご挨拶を考えるにあたり、私は「研修医の立場」ということを振り返ってみました。初めて回った診療科の指導医の先生から「研修医の特権をフル活用して、他の診療科の先生にも質問しなさい。」と言われたことを思い出しました。「私達の立場だと聞きづらいこともあるけれど、研修医だったら皆教えてくれるから。」とその先生はおっしゃいました。確かに、研修医の私が質問して教えてくれない先生はほとんどいませんでした。今思うと、なんて恵まれた環境だったのだろうと、研修医を卒業してしまうことが惜しいとすら思えてしまいます。
初期研修修了とは言っても、まだまだ知りたいことも知らないこともたくさんあるし、こんな未熟な私がこのまま専門分野を絞ってしまっていいのだろうか、と進路を決めるにあたって悩んだこともありました。不安な気持ちに襲われ、何とか打開策を見出そうと考えていたとき、私はこの2年間で得た大きな財産に気づきました。
私達には、お世話になった先生方や研修生活を共に過ごした、たくさんの同期がいます。個人が全ての知識を極めることは難しくても、お互いがそれぞれの診療科の窓口になることができます。医療のネットワークを作ることで、お互いの知的好奇心を刺激し合いながら、医師としての総合力を高めることができると思います。いつか自信を持ってその窓口になれるよう、この2年間の研修で得た経験を生かし、4月から自分の専門性を磨いていきたいと思います。
卒後臨床研修センター長の川名先生をはじめ、アドバイザーの先生方、事務の方々、各科でご指導くださった先生方やメディカルスタッフの方々、本当にお世話になりました。
臨床研修医第10期生 安田 学
みなさま、激動の二年間お疲れ様でした。2年前の4月に始まった初期研修も本日をもって終わりを迎えます。笑いあり、涙ありの2年間でありましたが、この研修期間を長く感じた方も、短く感じた方もおられるでしょう。私個人の2年間を振り返れば、非常に時間の流れが早く、あっという間であったというのが正直なところです。
始まった当初は、医師免許を持った、ただの"人"でした。今も大して変わりませんが。
点滴経路確保や患者さんとの関係の築き方、看護師さんを始めとするメディカルスタッフとの連携の取り方など、どれをとってもスムーズにいきませんでした。しかしながら、日々業務を重ねていく中で、様々な経験をし、医師としての自覚が芽生えていったと思います。また、2年間の研修を経て、まだまだ駆け出しではございますが、白衣が板についてきたと感じているところです。
さて、人は宝なり、という言葉がありますが、その通りだと私は思います。70人を超える同期とともに苦楽を共にできたこと、これが何よりの財宝、いや財産であると思います。
卒後研修センター長の川名先生をはじめ、アドバイザーの先生方、事務の方々、各科でご指導くださった諸先生方、メディカルスタッフの方々、本当にありがとうございました。
私たちはこれからそれぞれ違う診療科へと進むことになりますが、この2年間がわれわれの長い医師人生の礎であり、自分の目指す医師像に向かって精進していくこととなります。患者さんを第一に考え、これから知識と経験を積み重ねて、良医になりたいと思います。