2016年3月号
研修医の学会参加
卒後臨床研修センター センター長 川名正敏
2月27日(土)総合外来センター5階大会議室において、第353回東京女子医科大学学会例会に引き続き、第10回研修医症例報告会が開催され、本院13名、東医療センター7名の初期臨床研修医による発表が行われました。症例報告は通常の学会と同じ形式で、演題発表に引き続いて研修医である演者が会場からの質問を受け、自らの考えで対応するスタイルで実施しています。
今年度のベストプレゼンテーション賞は、最優秀賞を1名、優秀賞を4名に授与しました。最優秀賞は「予定手術の術前検査でincidentalに発見された脳梗塞の1例」を発表した東医療センター所属 今里大介 研修医が受賞しました。優秀賞には、「Renal cell carcinoma associated with Xp11.2 translocations/TFE3 gene fusions(Xp11.2RCC)」を発表した小川杏平 研修医、「救急医療部と連携して切除術を施行した多発性硬化症患者に生じた基底細胞癌の1例」を発表した東医療センター所属 國上千紘 研修医、「重症化したアセチルサリチル酸中毒2症例の検討」を発表した東医療センター所属 笹尾怜子 研修医、「低Na血症の原因究明に苦慮後、硬質コルチコイド反応性低ナトリウム血症が疑われた1例」を発表した土屋海士郎 研修医が選ばれました。
ベストプレゼンテーション賞は、13名の審査担当者が発表内容とその方法および表現力、スライドの見やすさ、質問への受け答えなどの観点から総合的に評価した結果をもとに選出、表彰しています。
受賞された5名にとどまらず、全20演題とも甲乙つけ難い素晴らしいプレゼンテーションで、内容も参加者全員にとって学ぶところが多い症例報告が揃っていたと思われます。