医薬品管理?無菌調製業務
注射薬の個人別セット?TPNの無菌調製による安全管理、医薬品の適正供給に貢献します。
医薬品管理供給室では、注射薬の個人別セットとTPNの混合調製、院内医薬品の管理?供給を行っています。
注射薬の個人別セットのために2016年4月よりピッキングマシーンを導入しています。調剤過誤の防止に努めると同時に調剤にかかる人員を削減することで薬剤師の病棟業務への拡充を図っています。
TPNの調製はクリーンルームにて行っており、感染対策にも配慮し医療の質の向上にも貢献しています。
医薬品の管理?供給に関しては、2016年4月よりSPD(Supply Processing&Distribution)を導入することで、医薬品を一元管理し、医薬品の適正な供給?在庫管理を実施することで経済面でも貢献をしています。
がん薬物療法業務
抗がん剤の無菌調製と服薬指導で安全ながん薬物療法に貢献します。
平成19年10月にがんセンターが設立され、医師、薬剤師、看護師、その他の職種と連携を取りながら、安全に外来化学療法を行うことができるように質的向上に努めています。
注射調製室では、がん薬物療法、緩和薬物療法などの専門資格を持った薬剤師が、外来患者さん、入院患者さんの抗がん剤の無菌調製(レミケード?やアクテムラ?などを含む)と注射抗がん剤治療中の外来患者さんへの服薬指導を主な業務として行っています。平成26年度より算定可能となったがん患者指導管理料の算定も行っています。また、がん薬物療法などの専門薬剤師の育成も行っています。
- 無菌調製
クリーンルーム内に設置してあるアイソレーター内で、1ヶ月に約1,000件の抗がん剤調製を行っています。 - 服薬指導
外来化学療法室で点滴を行っている外来患者さん(1ヶ月に約150人)に、ベッドサイドや相談室(個室)で服薬指導を行っています。注射抗がん剤が新規に開始される際や治療法が変更の際には、当院で作成したパンフレットや治療別のお薬説明用紙などを使用し、副作用やその対策などを説明しています。その他、疼痛や副作用など様々な相談も受けています。
PET
PET検査薬の製造、品質を確保します。
薬剤部では、PET(Positron Emission Tomography:陽電子断層撮影法)検査で用いられる薬剤(FDG、メチオニン、アンモニア)について、製造から供給までを行っています。専用の合成装置を用いて、試薬から合成?調製を行い、検査薬を院内製剤として製造しています。また、製造?品質管理のためにGMP管理を進めており、管理体制の構築をはじめ、各種ガイドライン(分子イメージング臨床研究に用いるPET薬剤についての基準、院内製造されたFDGを用いたPET検査を行うためのガイドライン、放射性医薬品取り扱いガイドライン等)への対応を進めています。
近年、核医学認定薬剤師制度が発足され、核医学分野における薬剤師の業務の認識が高まっており、当院でも薬品の調製や品質管理?品質確保を通し、診療の安全性の向上に貢献しています。