ご挨拶
教授?分野長
坂井 修二
東京女子医科大学画像診断学?核医学教室のホームページへご訪問いただきありがとうございます。
中央部門として長らく対応を余儀なくされてきました新型コロナウイルス感染症も、5月の連休明けから5類感染症に移行になることを受け、当院もどのように取扱ったらいいか検討をしているところです。社会では、規制緩和が益々進む方向ですし、巷ではインバウンドの観光客を多く目にするようになりました。教室としても、ポストコロナへの対処姿勢を確立していく年になると感じています。
また、いよいよ来年度より本格的に開始となる医師の働き方改革では、管理する立場のスタッフに、いかにして限られた時間で効率よい研修を行えるように工夫するかが求められており、我々が研修医?助教だった頃の感覚でマネージメントすることは、決して許されません。同時に、研究や教育のモチベーションの維持も大変重要で、大学病院としても転換期であることは間違いありません。
当教室が育成を目指す医師像は臨床に強く、臓器や検査機器に偏りなく力を発揮できるジェネラリストです。そして、一方で専門とする分野では、関係する診療科から厚い信頼が寄せられる放射線科医です。当教室は、このような医師の育成の場としてふさわしい環境を提供できるように、日々改善と努力を続けております。近年、遠隔医療と人工知能の診療への影響が各所で話題になっております。いずれの診療領域でもシンポジウムなどで、将来への展望が盛んに議論されております。私自身は画像診断における人工知能の臨床応用を研究テーマにしてきました。私が考えるに、四半世紀くらいのスパンでは、専門医が上手にこれらを応用する時代に入るのではないかと思っています。だからこそ臨床に強い医師育成への社会の要望がより大きくなるとも確診しております。
将来の道として放射線科医を少しだけでも考えておられる皆さんには、まずは我々の教室を訪問していただき、当教室のスタッフと触れ合い、多くのことを感じていただきたいです。
2023年5月
教授?分野長 坂井 修二