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研修体験報告

修了式挨拶

研修医だより:初期臨床研修を終えて <修了式修了生挨拶>

平成25年4月採用

臨床研修医第10期生
花岡真知子

日増しに暖かくなり、後輩達の医師国家試験の報告から春の訪れを感じています。
2年前、国家試験を終えて、憧れの「研修医」になるという期待と不安に胸を高鳴らせたことが昨日のことように思い出されます。あっという間に初期研修が終わり、今日の研修終了式を迎えることとなりました。
いろいろな科を回り、広い分野について勉強させていただき、学生のときには知り得なかった医師という仕事の大変さとやりがいを体感しました。その中で、仕事や勉強への姿勢、指導の仕方や患者さんへの対応の仕方など、今後の自分にとっての目標となるような先生方と出会うことができ、将来の方向性を定めるためになくてはならない2年間だったと感じています。お世話になった沢山の方々への感謝の気持ちと共に、一抹の不安が私の脳裏をよぎりました。
ここでのご挨拶を考えるにあたり、私は「研修医の立場」ということを振り返ってみました。初めて回った科の指導医の先生から「研修医の特権をフル活用して、他の科の先生にも質問しなさい」と言われたことを思い出しました。「私達の立場だと聞きづらいこともあるけれど、研修医だったら皆教えてくれるから。」とその先生はおっしゃいました。確かに、研修医の私が質問して教えてくれない先生はほとんどいませんでした。今思うと、なんて恵まれた環境だったのだろうと、研修医を卒業してしまうことが惜しいとすら思えてしまいます。
初期研修修了とは言っても、まだまだ知りたいことも知らないこともたくさんあるし、こんな未熟な私がこのまま専門分野を絞ってしまっていいのだろうか、と進路を決めるにあたって悩んだこともありました。不安な気持ちに襲われ、何とか打開策を見出そうと考えていたとき、私はこの2年間で得た大きな財産に気づきました。
私達には、お世話になった先生方や研修生活を共に過ごした沢山の同期がいます。個人が全ての知識を極めることは難しくても、お互いがそれぞれの科の窓口になることができます。医療のネットワークを作ることで、お互いの知的好奇心を刺激し合いながら、医師としての総合力を高めることができると思います。いつか自信を持ってその窓口になれるよう、この2年間の研修で得た経験を生かし、4月から自分の専門性を磨いていきたいと思います。
卒後臨床研修センター長の川名先生をはじめ、アドバイザーの先生方、事務の方々、各科でご指導くださった先生方やメディカルスタッフの方々、本当にお世話になりました。

まだまだ未熟ではありますが、医師として、社会人として、そしてひとりの人間として、今後下にまわってくる研修医にきちんとした模範を示すことが、これまでお世話になった方々への感謝のしるしと信じて、日々精進したいと思います。2年間ありがとうございました。

臨床研修医第10期生
安田 学

みなさま、激動の二年間お疲れ様でした。2年前の4月に始まった初期研修も本日をもって終わりを迎えます。笑いあり、涙ありの2年間でありましたが、この研修期間を長く感じた方も、短く感じた方もおられるでしょう。私個人の2年間を振り返れば、非常に時間の流れが早く、あっという間であったというのが正直なところです。
始まった当初は、医師免許を持った、ただの"人"でした。今も大して変わりませんが。
点滴経路確保や患者さんとの関係の築き方、看護師さんを始めとするメディカルスタッフとの連携の取り方など、どれをとってもスムーズにいきませんでした。しかしながら、日々業務を重ねていく中で、様々な経験をし、医師としての自覚が芽生えていったと思います。また、2年間の研修を経て、まだまだ駆け出しではございますが、白衣が板についてきたと感じているところです。
さて、人は宝なり、という言葉がありますが、その通りだと私は思います。70人を超える同期とともに苦楽を共にできたこと、これが何よりの財宝、いや財産であると思います。
卒後研修センター長の川名先生をはじめ、アドバイザーの先生方、事務の方々、各科でご指導くださった諸先生方、メディカルスタッフの方々、本当にありがとうございました。
私たちはこれからそれぞれ違う科へと進むことになりますが、この2年間がわれわれの長い医師人生の礎であり、自分の目指す医師像に向かって精進していくこととなります。患者さんを第一に考え、これから知識と経験を積み重ねて、良医になりたいと思います。

 充実した2年間を、この女子医大で過ごせましたことに大変感謝しております。2年間、ほんとうにありがとうございました。

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